ディズニーワールド・ハネムーン その55 完結
早目に乗れるアトラクションを見付けようと頑張っていたのだが、混み混みだったので中々思うようには行かない時間が訪れた。
フラフラとうろついていたとき目に付いたボートのラジコンで遊んでみることにする。
コインを入れると一定時間動かせる仕組みのようで別料金が敬遠されてかラジコンだけは空いていたのだ。
コインを購入してエンジン始動。
実際やってみると船は車などとは異なり思うようには操作出来ないことにまごつき、少し馴れたころに時間切れで終了。
アラジンのアトラクションを再び様子見するもさっきよりも待ち時間が多くなっていたため、諦めて次のファストパスの時間までTDLには無い街並みやお店を回ることにした。
まずはパークの入り口付近まで戻り散髪屋さん「ハーモニー・バー・バー・ショップ」を覗くと実際にカットしてもらっているちびっ子がいた。
妻にこのお店には今朝方馬車の後ろに乗り込んで歌っていたバー・バー・ショップ・カルテットが来てカット中に歌ってくれるらしいことをオイラは知ったかで得意気に語る。
続いて最終日まで機会がなく購入出来なかったディズニーダラー(パーク内で実際に支払いも出来る)をお土産用にゲストリレーションでゲット。
可愛いデザインに妻もご満悦の様子である。
本当はもっと沢山買っていくつもりであったが人気のためかこのときは品薄だったのが少し残念。
続いて買うつもり無くポートレートショップを覗いてみると綺麗なポストカードがあったのでこちらも購入。
お店から出るとパークの玄関先に掲揚されているアメリカ国旗を囲んで何かセレモニーが開始されるようであったので見ていくことにした。
例のごとくアメリカ市民権を宣誓し、ブラスバンドの演奏に合わせてポールから下ろした旗をアメリカの軍人さんたちが受けとり降納式のセレモニーが終わる。
驚いたのはこのアメリカの軍人さん達がたまたまディズニーワールドに遊びに来ていた人達らしいことだ。
明らかにラフな私服にプライベートだったと分かる。
そんな服装ではいるが式典の最中の立ち振るまいや眼光の鋭さに本物だなと感じたオイラである。
年齢的にはおじいちゃん達だったので退役軍人さん達だったのかもしれない。
そろそろファストパスの時間になるころだったのでプラザの方へ移動する。
パーク入り口方向からみるとプラザの左手前にインフォメーションボードがあるのだが、通り掛ったボード前に立っていたのがオーランドに来て初めて会う日本人のキャストさんだったのでオイラ達はかなり驚いた。
よりによって最終日の残り数時間で出会うのも何かの縁なのだろう。
ユウコさんは同じ日本人に会えて嬉しいですと言いながらオイラ達を出向かえてくれた。
インフォメーションボードの前で色々なお客さんのニーズに応えてサービスを提供しているお仕事で頑張っているユウコさんはオイラ達にもディズニーワールドについて詳しく教えてくれる。
このとき試運転中だった貸し出し用のガイド用ニンテンドーDSやお薦めのスポット、ファストパスについてなどなど。
話に華がさいたころにもう一人の日本人キャストのケイゴくんもやってきて話の輪に加わった。
なんでもケイゴくんはこの日アニマルキングダムに勤務していたのだが、あるVIPをシンデレラ城のスウィートルームへお連れするためマジックキングダムへ来たというのだ。
ユーモア一杯な様子で語ってくれた彼の話をオイラの妻は「へえーシンデレラ城に泊まれるなんて世の中には我々庶民とは違う人がいるもんだねー。」とかなんとか言っていて、どうやらオイラ達とは駆け離れた大金持ちの話を想像していたようなのだが実際は懸賞に当たった一般人だと知っていればかなり悔しがったかもしれない。
オイラ達は帰国後にスウィートルームに泊まれる懸賞があったことを知りこのケイゴくんが当選者の白石さん夫婦を連れてきたのだと気付くことになる。
話は尽きなかったのだが、次のファストパスの時間になっていたのでオイラ達のニーズに応えてくれるレストランをユウコさんに教えてもらってお別れすることになった。
なんとか時間内に「Jungle Cruise ジャングルクルーズ」へ到着し、ファストパスで乗り込むとTDL同様に船頭さんが淡々と話をしてくれた。
恐らくアメリカンジョークまじりにトークしてくれていたのだろうがそれが分かるほどの語学力はオイラ達になかったのが少し残念。
アトラクション自体はTDLの改修前のものと同じであったが、ファストパスでも少し待ち時間があったので人気はこっちのほうがあるようだった。
下船すると夕食時になっていたのでキャストのユウコさんに教えてもらったレストラン「Pecos Bill Café ペコス・ビル・カフェ」へ向かった。
はて?ペコスといえばグーフィーの名前では?
レストランの看板には見たことないカウボーイのイラストが描かれている。
このときグーフィーの名前を勘違いしていたオイラは頭の中が少しぐるぐるしたが、オイラは自分の間違いにうっすら気付き始めていた。
気になったので後で調べてみるとグーフィーのフルネームはグーフィー・グーフでダイヤモンドホースシューのショーのときにこの伝説のカウボーイ「ペコス・ビル」に扮し、ペコス・グーフィーを名乗っているだけらしかった。
レストランは先に注文して自分で運ぶセルフ式だったので、妻にテーブルで待ってもらいオイラが並んで待っていると全く知らないアメリカ人の恐らく高校生くらいの男の子が話かけてきた。
「お前さん面白いよ。ハッハッハ!」
オイラは何も面白いことをしたつもりが無かったので何が何やらさっぱりだったがとりあえず握手しておいた。
この話の転末を妻に話ながら葉っぱの野菜たっぷりサラダとトルティーヤなどにありつく。
アメリカでは最初から最後まで野菜不足に苦しめられたなあ。と考えながら店の外に目をやると日はとっぷり暮れていた。
食後は蒸気船「Liberty Square Riverboat リバティー・スクウェア・リバーボート」に乗り込んでパークの夜景をゆっくり眺め、「The Hall Of Presidents ホール・オブ・プレジデンツ」に入ってみることに。
しかしこのころのオイラは猛烈な睡魔に襲われてしまい蒸気船に乗っている間や大統領のスピーチの最中はほとんど寝てしまっている有様。
この後に夜のパレードや花火、アラジンのマジックカーペットのアトラクションなどが控えていたのだが、連日のハードスケジュールが堪えていたらしいオイラは勇気ある撤退を決定。
この日は土曜日だったので閉園時間が夜中の12時でオイラ達の翌日のホテルの出発時間が午前4時30分。
渡米前には寝ないで遊び続け、そのまま出発するつもりだったのだが、これは寝ないと体がもたないとの判断だ。
飛行機の時間があるので万が一にも寝過ごすわけにはいかない。
妻にこのことを伝えるとあっさり了承してくれたのでパークを後にする。
こうして長かったハネムーンは終了した。
一生に一度のつもりだったけれど、また行きたいね。
おしまい。
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